2017.06.26
不動産売買トラブルを防げ!住宅診断(ホームインスペクション)とは?
今回は、不動産を売買するときに、プロに住宅の診断、検査を依頼する住宅診断(ホームインスペクション)について解説します。
1.住宅診断(ホームインスペクション)とは?
住宅診断(ホームインスペクション)とは、建築士や有資格者のインスペクターが、中立な第三者の立場、専門家の見地から、住宅の劣化状況、欠陥の有無、改修すべき箇所やスケジュール、概算費用などを報告書にまとめ、助言する専門業務です。
日本では、住宅の購入前や、戸建やマンションの売却開始前に住宅診断(ホームインスペクション)を実施、建物の状況を把握することで、より安心な取引が可能になります。空き家でも、居住中でも実施可能です。また、不動産仲介業者が物件状況を把握し、消費者に開示するために利用するケースが多いです。
2.住宅診断(ホームインスペクション)の診断方法は?
住宅診断(ホームインスペクション)の診断方法は、重要なのが目視やレーダーなどの器具で確認、破壊検査は基本的に実施しません。診断する箇所は、各社によって多少違いますが、基本的には屋根、外壁、室内、小屋裏、床下などの劣化状態を診断します。
わかりやすく言うと、お医者さんでレントゲンを撮り、現状を把握するのと似ています。
3.アメリカと日本における住宅診断(ホームインスペクション)の違い
アメリカでは、州ごとにで違いますが、不動産売買取引全体の7~9割が住宅診断(ホームインスペクション)を実施し、買主が依頼するのが一般的です。
日本でもこの数年、国交省の後押しや、住宅診断(ホームインスペクション)の先駆者であるさくら事務所、いえとまちネットワークなどを通じ、急速に普及しています。
ところが、2017年6月に久留米市の注文住宅、リフォーム、不動産仲介などを手がける「株式会社ホームラボ」様の幹部社員研修のコーディネートでシアトルに行った時に、驚きの現実がありました。
現在、シアトルでは需要が供給を大幅に上回り、かなり不動産相場が高騰しています。よって、条件つけると購入できないので、買主が現状のまま購入するといった購入申込(オファー)を入れることが多くなっているそうです(一時的なものかもしれません)。
つまり、売主が強いので、買主が住宅診断(ホームインスペクション)をせずに購入することが増加しているということです。
また、実施にかかる時間は、日本でもアメリカでもおおよそ2~3時間程度です。
↑の写真は、アメリカの住宅診断(ホームインスペクション)アプリで、診断しながら入力し、完了すると報告書が作成できるものです。
4.住宅診断(ホームインスペクション)の注意点
①住宅診断(ホームインスペクション)はあくまで目視、器具を使った検査であり、壁の中まで100%把握することはできないが、おおよその現況を把握することが可能。(費用は会社によるが、オプションなしで日本では5~10万円前後。シアトルで400~500ドル程度。)
②住宅診断(ホームインスペクション)を実施するインスペクターは、あくまで中立的な立場が求められます。
悪くいうと、日本では不動産売却時に依頼するケースが多いため、リフォームの受注との関係が出てくる可能性があり、不動産会社の系列会社が実施する場合も会社選びが重要です。
5.まとめ
まとめると、日本では住宅を購入してから、メンテナンスをしない家庭も多く、売主が家の現在の状況を把握していないことが多々あります。よって、居住し続ける場合も、3~5年程度に1回の頻度で住宅診断(ホームインスペクション)を実施し、その結果をもとに、どこをいつ補修するか、計画を立てたらと思います。
ちなみに、わたしは4年前に築36年の中古住宅を購入して、家族6人で暮らしています。もちろん、リフォームはしましたし、住宅ローン控除を受けるために、耐震基準適合証明書も取得しました。
日本では、これから人口は毎年30万人以上減少し、空き家は1,000万戸を超え、平均所得は下がる可能性があります。家も新築も良いですが、中古住宅を大事に使い、そして新しい方に引き継ぐ(売却や相続)ことも今後は、必要になります。家も地域も大事にしていきましょう!
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