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2017.09.09

2025年認知症患者1300万人突破する日本の5つの社会問題とは?

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最近、高齢ドライバーによる交通事故や孤立死などの社会問題をニュースで見かけることが多いですが、厚生労働省のデータによると、2025年には65歳以上の高齢者の5人に1人が認知症患者が最大約730万人になるそうです。そして軽度な認知症も含めると1,300万人を超え、実に3人に1人が認知症もしくは、予備軍になるそうです。今回は、もはや人ごとではないこれからの日本の認知症社会についてお伝えします。

 

目次

 

 

1.認知症とは?

認知症とは、認知障害の一種で、生まれながらではない脳の障害によって、正常に発達した知能が回復せずに低下した状態のことをいいます。また、認知症は猫や犬など、人間以外の動物でも発症するそうです。お医者さんの話では、「知能が後天的に低下した状態」のことだけでなく、医学的には知能の他に記憶、見当識を含む認知障害や人格の変化などを伴った症候群として定義されるそうです。

 

2.認知症と高齢者増加がもたらす社会問題とは?

下記に認知症と高齢者増加がもたらす社会問題を5つ記載します。

 

1.高齢ドライバーによる交通事故増加

2.徘徊による行方不明

3.高齢者の一人暮らしによる孤立死(孤独死)

4.高齢者を狙った特殊詐欺被害

5.自宅のゴミ屋敷化

 

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2-1.高齢ドライバーによる交通事故増加

警視庁の発表によると、2016年一年間の東京都内の交通事故件数32,412件のうち、65歳以上の高齢者の事故は、総事故数の22.3%を占めています。なんと、2007年の高齢者事故が総事故数の13.1%でしたから、約1.7倍になっています。問題は、高齢者が加害者になってしまう可能性があるということです。

とはいっても、私の実家である山口県に住む父親も76歳ですが、まだ運転しておりますが、田舎なので買い物や病院など車がないと生活できないのが実情ではあります。

 

2-2.徘徊による行方不明

警察庁のデータによると、届出を受理した行方不明者数は2016年の一年間で84,850人、内訳は男性が54,664人、女性が30,186人です。そのうち70歳以上の行方不明者数は、19,707人で全体の23.22%にのぼります。また、行方不明の原因として、認知症の疑いがある行方不明者数は15,432人にもなり、もはや人ごとではありません。

 

2-3.高齢者の一人暮らしによる孤立死(孤独死)

孤立死(孤独死)の原因は、高齢者の一人暮らしが増加していること、社会との関わりが減少すること、会話が減少すること等が挙げられます。私の親戚や知り合いの方が民生委員をされて、一人暮らしの高齢者のケアをしていますが、今後もこのような民生委員制度だけで一人暮らしの高齢者のケアができるとは到底思えません。孤立死(孤独死)を防ぐ方法の一つとして、同居を含めたご家族、ご近所などのコミュニティの力が必要です。皆で、声を掛け合うことから始めましょう。

 

2-4.高齢者を狙った特殊詐欺被害

高齢者を狙った特殊詐欺被害は、2016年の警視庁のデータで被害認知数は14,151件、65歳以上の方が11,041件で、実に78%以上になっています。また、特殊詐欺被害額は406.3億円、1件あたり287万円の被害になります。ご家族やご近所、行政や民間企業による見守りはここにも必要だと思います。

 

2-4-1.特殊詐欺とは?

オレオレ詐欺、還付金詐欺、未公開株・社債等の有価証券、外国通貨等の売買勧誘等をめぐるものです。

 

2-5.自宅のゴミ屋敷化

ごみ屋敷は周辺住民を悩ませ、社会問題化する中、ゴミ屋敷の住人には認知症や疾患、障害を抱えた高齢者が増加しています。こういった事態になった場合は、公的な支援も必要でしょうが、ご家族で助け合うことも大事です。また、身寄りのない高齢者には、地域との繋がりやご近所での声掛けで防げることもあると思います。

 

3.ご家族で防げること

認知症や介護と向き合うと、下記のようなご家族で出来ることがあると思います。

 

3-1.同居

親御さんがお一人暮らしになった時、元気なうちは良いですが、離れて暮らしていると、なかなか会いに行くのも難しいと思います。そういった場合、同居もしくは、近くに引っ越してきてもらうかどうかを検討されてみてはいかがでしょうか。近くに住めば、自然と顔を見に行く機会も増えるでしょうし、孤立死(孤独死)を防ぐことにも繋がります。また、会話も増えることによって、認知症予防になるそうです。

 

3-2.会話と運動

認知症や介護予防には、会話することと運動することが必要です。精神的、肉体的に問題がなければ、一人で暮らして行くことも可能です。予防や、進行を遅らせる意味でも、会話と運動は必要です。

 

3-3.地域などコミュニティへの参加

元気なうちから出来るだけ、地域の行事などに参加し、コミュニティの仲間入りをしましょう。上記の会話や運動を継続する意味でも、一人暮らしになってもコミュニティは非常に重要な役割を果たすことになります。

 

4.まとめ

日本では、高齢化はもう待ったなしに進んでいき、今のままの日本を保つことは物理的に不可能です。しかし、私たちはもちろん、私たちの子供たちがずっと暮らして行く日本は、新しい転換の時期を迎えているのは事実です。

日本は戦後70年を超え、一度も戦争のない期間を過ごし、高度成長を続けてきました。しかし、今はまさに日本の分岐点とも言える時期にさしかかっています。

私たちの子供たちが誇れる日本を引き継ぐためにも、社会が、地域が、民間企業が、家庭が、それぞれの役割と変化を見出す努力をしながら、新しいカタチの日本を作っていかなければなりません。

私も一人の親として、親の子として、企業の代表として、新しい日本を作る一助となるべく精進していきたいと思います。親や家族を大事にしながら、一緒に新しい日本を作っていきましょう!

 

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今回は以上になります。それではみなさま、「See you!」

 

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