2017.11.25
新オレンジプランで注目の認知症カフェと認知症サポーターとは?
2025年には認知症患者が700万人を超えると言われている中で注目される認知症カフェについてお伝えします。
目次(下記項目をクリックすると移動します)
1.認知症カフェとは?
認知症カフェとは、厚生労働省によると、認知症の人とその家族、地域住民、ケアマネージャーや介護従事者、認知症サポーターなどの専門職、誰でも参加可能で、集える場所のことです。
イギリス、アメリカ、オランダのメモリーカフェ、アルツハイマーカフェなどをヒントに生まれ、2015年に厚生労働省の「新オレンジプラン」(認知症施策推進総合戦略)の戦略の一つになっています。
1-1.新オレンジプランとは?
厚生労働省が認知症の人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域のよい環境で自分らしく暮らし続けることができる社会を実現するために、策定した計画を2012年9月公表のオレンジプラン(認知症施策推進5か年計画)といいます。
そのオレンジプランを改め、2015年1月に策定したものを新オレンジプラン(認知症施策推進総合戦略)といいます。
1-2.認知症カフェの目的とは?
認知症カフェの目的は、認知症の人とその家族、地域住民、介護専門職の方たちがお互いに交流を通じて、理解しあい、専門家による勉強会・講座、相談、正しい知識の普及や実態の共有など情報交換をしたりすることです。
認知症になると、外出するのがおっくうになったり、不安になったりして、家から外出しにくくなるため、地域での交流を通じて、地域社会が認知症のことを理解し、地域のつながりを深めて、皆で見守っていこうという取り組みになります。
1-3.全国の認知症カフェ数は?
全国の認知症カフェ数は、2015年10月時点で655箇所以上が確認され、現在も多数の市町村で設置されており、増加傾向にあります。
認知症カフェの運営母体は、NPO法人、社会福祉法人、市町村、認知症当事者やその家族、医療機関、民間企業などが病院施設や、民家、店舗などで運営しています。
1-4.認知症カフェの参加費は?
認知症カフェの参加費用は無料の場合もあり、ほとんどが2,000円程度までで、参加者の負担を減らし、参加ハードルを下げるために数百円に設定されている認知症カフェが多いので、運営費に苦労されているカフェも多くあります。
2.認知症サポーターとは?
認知症サポーターは、認知症について正しい知識をもち、認知症の人や家族を応援し、誰もが暮らしやすい地域を作って行くボランティアのことで、認知症サポーターキャラバンで実施されるキャラバン・メイトによる認知症サポーター養成講座を受講した方のことをいいます。
認知症サポーターには講座実施主体者を通じて、全国キャラバン・メイト連絡協議会より、ボランティアのシンボルグッズであるオレンジリングが授与されます。
2-1.キャラバン・メイトとは?
キャラバン・メイトは認知症サポーターを養成する講座を開催し、講師役を務める人のことで、キャラバン・メイトになるためには所定のキャラバン・メイト研修を受講し登録する必要があります。
2-2.認知症サポーター数、キャラバンメイト数は?
2017年9月末時点の認知症サポーターキャラバンの実施報告書によると、認知症サポーター数は9,252,463人、 キャラバン・メイト(講師)数は143,584人で、合計9,396,047人になります。
2025年には、認知症患者が700万人を超えるとも言われていますので、認知症サポーターが増加傾向にあることは素晴らしいと思います。
3.認知症カフェのメリット
認知症カフェのメリットは、認知症当事者やそのご家族に下記のようなことがあります。
3-1.認知症当事者における認知症カフェのメリット
・認知症カフェには認知症の専門家が多いので、認知症当事者の変化に気付きやすい。
・地域活動への参加で社会との接点・役割を持ち、外出目的や場所が出来ることで、引きこもり防止になる。
・同じ状況の仲間や、地域の認知症サポーターや支援者との出会いにより安心感を得られる。
・コミュニティによって、趣味や楽しみが出来、気兼ねなくおしゃべりができる。
3-2.ご家族における認知症カフェのメリット
・同じ立場の介護家族との出会いによって、孤独感からの解放、介護の工夫など情報交換できる。
・専門家から様々なサービスや介護知識を得られ、相談できる。
4.まとめ
新オレンジプランに沿って、どんどん増加する認知症カフェですが、運営が継続出来るように、国などが補助するかたちではなく、運営費を賄える施策が必要です。
どれだけ良い行いであっても、継続できなければ終わってしまいます。
よって、未来テラスでも実際に認知症カフェに行ってみて、運営者と参加者が自走できる仕組みを考えてみようと思います。
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