2018.06.07
空き家、相続、同居、実家。人生100年時代を楽しむためには?
織田信長が生きた頃には人生50年、現在は寿命が延び続け、人生100年時代に突入しています。戦後にロールモデルとされた、良い学校・大学に行き、良い企業に就職し、結婚し、子供ができ、住宅購入し、退職まで勤め上げ、退職金と年金で悠々自適に暮らす。もはや、このロールモデルが通じなくなった現在をどう生きるのか。今回は、人生100年時代を楽しみ、空き家、相続、同居、実家とどう向き合っていくのか考えて行きたいと思います。
目次(下記項目をクリックすると移動します)
1.人生100年時代とは?
皆さんがご存知の通り、日本は世界有数の長寿国です。2016年の厚生労働省のデータによると、平均寿命は男性80.98歳、女性87.14歳で男女ともに香港に次いで世界第2位。毎年、日本の平均寿命は伸び続けています。そして、2017年の日本における100歳以上の方は67,000人にのぼります。その原因は、日本人の寿命は経済発展と戦争がなかったこと、医学の発達などにより、人生は100歳まで生きる時代になっているのです。
1-1.人生100年時代の問題
現在の日本のロールモデルは過去のものであり、60歳で定年退職し、退職金と年金で余生を過ごすというものでした。
しかし、人生が100年時代になった今は、定年が65歳になり、退職金は減少もしくは、なくなっていることも少なくありませんし、年金は毎年減少し、70才を過ぎても働いている方も少なくありません。
つまり、寿命が延びた分、『余生を暮らすお金』が必要だということです。
2.空き家と相続、同居、実家の関係
ニュースでも盛んに取り上げられて来たことから日本の空き家数が1,000万戸に近づいていることはご存知かと思います。そして、2017年には134.4万人が亡くなり、実家などの相続が発生しています。つまり、空き家増加と相続には密接な関係があるということです。
2-1.同居と空き家、相続、実家とどう向き合うか
内閣府のデータによると、65歳以上の高齢者における子供との同居は1980年には約70%、1999年に50%を割り、2014年には40.6%となっており、子供との同居割合が大幅に減少しています。一方、一人暮らし世帯、夫婦のみ世帯は、ともに大幅増加しており、1980年には合わせて30%弱から、2004年には過半数を超え、2014年には55.4%まで増加しています。
この同居、空き家、相続(実家)のデータからわかることは、高齢者と子供世帯は同居しておらず、実家で相続が発生すると、夫婦のみ世帯の親が一人暮らしになるか、住人がいなくなり、実家が空き家になる確率が高いということです。
3.同居で何が解決するのか
高齢者の親と子供の同居によって、何を解決することができるのかを考えてみます。
3-1.生活費が下がる
人生100年時代になると、寿命が延びた分、年金は下がり、生活する期間が延びるので余生を暮らす資金が不足します。そこで、同居によって、水光熱費、住居費などを負担し合うことで、余生を暮らす資金が少なくて済みます。
3-2.認知症対策になる
人生100年時代になり、急激に患者数が増加しているのが認知症です。厚生労働省の2012年の推計で約462万人、2025年には700万人を突破するともいわれています。その認知症が増加している要因の一つが、単身世帯の増加であり、高齢者の親の一人暮らしが増加していることがあります。理由としては、社会と関わる機会が減り、会話が減少することで、脳の働きが著しく鈍るのです。
昔は当たり前のようにあったご近所づきあいも減り、子供と離れて暮らす現在の社会では必然ともいえるでしょう。
3-3.実家の売却による余生を暮らす資金の確保
相続で70%以上あるのが、実家の問題です。親が亡くなり、実家を使う人がいなくなってしまうのが原因です。あくまで私の考えですが、使わなくなった不動産は、空き家のまま放置すればご近所迷惑ですし、放火などのリスクもついてまわります。よって、必要としている人がいるなら、貸すのか売るのかして利用しないと、持っているだけで固定資産税などの税金はかかりますし、維持をするにもメンテナンス費用や、火災保険などの費用もかかります。使わなくなった実家や不動産は売却して、次の世代へ引き継ぎ、自分たちの余生を暮らす資金を確保し、介護資金や生活資金、余生を楽しむ資金にしてほしいものです。
4.まとめ
日本ではこれから大量の相続発生、人口減少、少子化、超高齢化社会などのたくさんの社会問題と向き合い、解決しなければなりません。それには、行政と民間企業、そこに暮らす人々が協力して解決していくことが必要です。
そして、高齢者になった親と同居によって、もしくは近くに住むことによって、老後資金、介護資金不足の問題、認知症の問題などを解決していく必要があります。また、子供達の教育にもおじいちゃん、おばあちゃんの影響は大きいものです。
最後に、人生100年時代になり、女性の社会進出はもちろん、今の仕事だけでなく土日や夜の空き時間に副業したり、セカンドスキルといわれる現状の仕事を遂行するのと別のスキルが必要になってきています。皆様や皆様のご家族がより楽しく、より豊かな人生を暮らせるために、何をするのか、どう生きるのかをご家族と話すきっかけの一助となれば幸いです。
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