2017.10.06
破産激増!銀行カードローンと消費者金融の関係
有名俳優を起用した消費者金融や銀行のカードローンのCMをよく見かけると思いますが、最近は困ったことに、若い方だけでなく、高齢者の自己破産者が急増しています。
今回は、利用方法を間違えると、大いに問題がある銀行カードローンについてお伝えします。
目次
銀行カードローンとは?
銀行カードローンとは、銀行から無担保で借入可能、分割返済が可能な個人向け融資のことです。
審査は無担保なので、「個人信用」が重視されます。
ローン用のカードを作成して利用することから「カードローン」と呼ばれ、身近で手軽ですが、問題が色々あり、自己破産者や債務整理、個人再生をする人が急増しています。
銀行カードローンが急増する背景?
銀行カードローンが急増する背景には、消費者金融など貸金業者の事業について定められた「貸金業法」という法律を抜きには語れません。
2-1.貸金業法とは?
貸金業法とは、消費者金融などの貸金業者や、貸金業者からの借入れについて定めている法律で、1983年に公布・施行、2003年、2006年に改正案が成立しました。
少し前になりますが、返済しきれない借金を抱える「多重債務者」が増加し、この深刻な社会問題を解決するため、2006年、従来の法律を改正し、貸金業法が改正されたのです。
そして、2006年の改正案貸金業法の主な内容は、「グレーゾーン金利の廃止」、「ヤミ金融対策の強化」、「貸金業の適正化」の3つです。
2-2.グレーゾーン金利とは?
グレーゾーン金利とは、「利息制限法」の上限金利と、より金利が高い「出資法」の上限金利の差から発生する違法・合法の判断があいまいな金利設定のことです。
多くの消費者金融は、利息制限法の上限金利を超過し、グレーゾーン金利で貸し付けを行っていましたが、2010年に出資法の上限金利が20.0%に引き下げられたことにより、グレーゾーン金利は行政処分の対象となりました。
2-3.貸金業の適正化とは?
貸金業の適正化では、多くの規制強化や禁止事項が設けられ、その1つに「総量規制」があります。
総量規制とは?
総量規制とは、個人の「借入可能総額を制限する」規制のことです。
また、2006年の貸金業法改正は、返済が困難な「多重債務者」の増加が深刻な社会問題になったために実施され、総量規制は「消費者の支払い能力に応じた借入」を推進するために設けられた規制です。
総量規制では、年収による借入制限が設定され、貸金業者からの借入残高が年収の3分の1を超えると、新規借入ができません。
また、1社で50万円以上、または2社以上で100万円以上の借入をする際は、源泉徴収票、確定申告書、給与明細などの「年収を証明する書類」が必要になりました。
銀行のカードローンの問題点は?
銀行のカードローンの問題点は大きく分けると2つの問題あります。
3-1.銀行ブランドを利用した広告
銀行というだけで、信頼度が高く感じ、安心感がある方は少なくありません。
前から不思議でしたが、消費者金融も銀行も、クリーンイメージな俳優を利用したCMの大量配信や、カードなどのリボ払いは規制がないのでしょうか。破産者が増える一方です。
そして、急増する銀行のカードローンは、手軽で身近ですが、実際は金利も高く、多くの方が借金問題で苦しんでいます。
3-2.貸金業法改正の抜け穴が!
あえて抜け穴と書きましたが、これは抜け穴というか意図的かもしれません。
消費者金融やヤミ金融は貸金業法改正で厳しい規制と罰則ができましたが、その結果、大手消費者金融の多くは、銀行などの金融機関に買収されました。
しかし、実は貸金業法改正しても、銀行や信用金庫などの金融機関はそもそも法規制の対象ではないので、適用されませんでした。
その結果、銀行という信頼度の高い金融機関が、そのブランド力を使って集客し、年収の3分の1を超える貸付をしたために、多くの自己破産者や個人再生をする人達が生まれたともいえます。(もちろん、借りる方も悪いですが)
まとめ
いかがでしたか。
「闇金ウシジマくん」という漫画やTV番組、映画にもなった作品がありますが、ヤミ金融ばかりが悪いのでしょうか?
クリーンイメージな有名俳優を起用したCMをバンバン流して、「ご利用は計画的に」って、言われても違和感しかありません。
実際に、未来テラスにローン返済で困ってご相談があるお客様は、もう何年も前から、消費者金融にも借入がありますが、圧倒的に銀行カードローンの利用者が多いのが実情です。
くれぐれも銀行カードローンやリボ払いのご利用には、十分な検討の上、ご利用ください。
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