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2017.08.18

空き家バンクが日本を救う?空家問題の救世主に?

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今回は、ニュースでも見かけますし、最近お客様からよく聞かれる空き家バンクについてお伝えします。地方居住を考えている方には、良い物件情報があるかも?

 

目次

 

 

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1.空き家バンクとは?

空き家バンクとは、運営主体の市区町村が定住者増加と空き家削減のために、空き家情報を集め、移住希望者(賃貸希望者・購入希望者)に空家物件情報をインターネットなどを通じて、物件情報を配信し、マッチングする仕組みのことです。

2015年に「空家等の対策の推進に関する特別措置法」、通称・空家対策特別措置法が施行され、全国で空き家バンクの取り組みが広がってきています。

そこで、空き家対策特別措置法を踏まえ、老朽化した空き家が周辺の生活環境に影響を及ぼす前に、持ち主は家を修繕して資産価値を高めた後、売却・賃貸物件として「空き家バンク」へ登録することが行政から期待されています。

 

1-1.空き家対策特別措置法とは?

ここで、空き家対策特別措置法に触れておきます。

2013年時点で全国の空き家は820万戸あり、野村総合研究所の発表によると、今から16年後の2033年には2,000万戸を超えるといわれています。つまり、おそらく現在では1,000万戸近い空き家が全国にあるのではないでしょうか。

空き家はそのまま放置することによって、放火や害獣・害虫の被害、景観の悪化、空き家増加による地域の衰退などのいわゆる「空き家問題」が全国で発生しています。

そこで、空き家をこれ以上増加させないために、周辺の生活環境に被害を及ぼしかねない空き家を市区町村長が「特定空家等」と認定することが可能になった法律です。

また、通常は住宅が建築されている土地は、固定資産税や都市計画税が減額されています。

しかし、市区町村長から「特定空家等」に認定されると、空き家の所有者は修繕・撤去・解体などを実施するよう勧告、ひどい場合は除去され、固定資産税や都市計画税の課税標準の特例措置の対象から除外、増税になります。

 

2.空き家バンクの問題とは?

空き家バンクの問題を知るには、全国の自治体の状況把握が必要です。全国の自治体数は、総務省発表の2016年10月時点のデータによると1,718箇所あります。そして、2016年の株式会社うるるの調査によると、全国で750の自治体が空き家バンクを運営しており、全体の43.7%にのぼります。

空き家バンクの問題は、その空き家バンク運営自治体の一覧を見た印象は、不動産需要が低い自治体ではないかということです。空き家所有者と、 移住希望者(賃貸希望者・購入希望者)のマッチングをするだけなら、普通の不動産ポータルサイトと特に違いはありません。

ということは仮説を立てると、

1.ポータルサイトに物件を掲載しても需要がないのに、空き家バンクに掲載するのか?

2.空き家バンクに掲載される物件は賃料も不動産価格も低いので、不動産会社が仲介しても仲介手数料が低く、仕事にならないから掲載しないのか?

3.自治体が空き家所有者に連絡するぐらいのことで空き家バンクに掲載するなら、そもそも空き家にならないし、賃貸や売却を考えるなら普通は、不動産会社に相談するのではないか?

つまり、不動産需要が低く、物件価格も低い物件が主体で、空き家バンクだけでは空き家問題は解決出来ないのではないかと個人的には思っています。

 

3.空き家問題解決には空き家になる理由が重要

空き家問題解決には、空き家になる理由を突き止めなければなりません。

未来テラスにご相談があるお客様の統計では、空き家になる主な理由は、

1.一人暮らしをしていた高齢者が病気で入院、介護施設に入居

自宅に戻りたい気持ちが強いので、空き家管理しなければ、そのまま放置されます。

2.複数の相続人間で遺産分割協議がまとまらない(揉めている)

揉めているので長期戦になります。場合によってはそれぞれが弁護士を立て、話し合いや調停、裁判になります。

3.被相続人(亡くなった人)に身寄りがない

相続人がいないケースです。

4.相続が発生しているはずだが、相続登記されておらず、相続人がわからない

市区町村の固定資産税課が持っている納税者リストで所有者(相続人)を追いかける必要があります。

5.相続した物件に様々な問題があり、売却や活用できない

つまり、物件がどうこうという問題ではないケースが多いです。

相続が発生したら、不動産登記を義務化し、一定期間の催告をした上で、ペナルティ(罰金やひどい場合は没収するなど)の法整備がないと、空き家は増加する一方だと思います。

 

4.まとめ

今回は、空き家バンクについてお話ししましたが、いかがだったでしょうか。

未来テラスがある福岡県大野城市、春日市、福岡市には空き家バンクは今のところありません。

なぜなら、人口が増加しており、需要があるから必要があまりないのが現実です。これから不動産を購入される方は、人口が減っている場所の不動産購入は、あまりお勧めできません。ましてや、居住用の不動産投資はなおさらです。そして、空き家バンクに空き家を止める力はありません。

ただし、IOTを駆使した農業や漁業などで頑張っている若い人たちや、テレワークなどでスローライフや海の近くに住みながら、企業で働くといったことも可能になっている時代です。

東京で働くだけでなく、地方で第一線の仕事をする人が出てきてもおかしくありません。

地域にある資源を生かしながら、仕事もこなし、人生を楽しむ。空き家を活用し、本当に必要な人が必要な仕事や、好きな暮らしをするために活用する。

未来テラスもそんなことができる時代にしていくための一助となれれば幸いです。

 

↓↓↓空き家関連のブログは、下記をご参照下さい↓↓↓

 

3件に1件が空き家!不動産空き家列島日本の現状
https://imirai.co.jp/?p=4506

今から備える!空き家2,000万戸時代に何が起きるか大予測!
https://imirai.co.jp/?p=4514

ご近所は迷惑だ!空き家問題が日本の街を滅ぼす?
https://imirai.co.jp/?p=4879


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今回は以上になります。それではみなさま、「See you!」

 

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